辻井伸行さんの美しきノクターンと、感動の源を感じた日☆ |
ずっと、書こうと思いながらのびのびになっていた、
春に行ったコンサートレビューを
今日は書いてみようと思います。
辻井伸行 日本ツアー《熱情》
桜の咲く季節の少し前に行ってました・・・Σ(゚д゚;)
ってどれだけ過去のこと~?ってあきれられそうですね・・・(笑)
今回の会場は、
大阪 シンフォニーホール☆
この会場、ちょっと久しぶりかな。
音が降り注いでくるようなベストな席で聴けたので、
辻井さんの音色を心ゆくまで堪能できたコンサートとなりました☆
今回のプログラムは、
ショパン・リスト・ベートーヴェンの3部構成でした。
ショパン
ノクターン 第1番 変ロ短調 作品9-1
ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
舟歌 嬰へ長調 作品60
リスト
コンソレーション 第3番 変ニ長調
メフィスト・ワルツ 第1番
ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調《悲愴》 作品13
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調《熱情》 作品57
ショパン&リストに、さらにベートーヴェンと、
なかなかぜいたくなプログラムで、
表情の違うバリエーションに富んだ音の世界を、
辻井さんが見事に表現してくれた、素晴らしいコンサートでした。
とくに印象的だったのが・・・
まず、
冒頭から始まる、
ショパンの2つのノクターン・・・☆
どちらも美しい楽曲ですが、
これまで、
「夜想曲」という語源からしても、
感傷的で物悲しい哀愁漂う「1番」のほうが、
あまりにも有名な2番より個人的には好きかな、
と思っていた私ですが・・・
今回、辻井さんが弾くショパンのノクターン2番には、
改めて「2番」のよさを再発見した気がしました・・・☆
柔らかでロマンティックな旋律が本当に美しくて・・・
辻井さんの弾くノクターン2番からは、
ちょうどこの時節の、
夢見るような春の夜、
暮れ始めていく夜の始まりのような情景が浮かんできて・・・
まさにこの季節にぴったり・・・
ああ~ノクターン第2番って、なんて美しい曲なんだろう・・・
と、心の底から感じた、
感動的な演奏に、
コンサート序盤からさっそく酔いしれてしまいました・・・^^
ノクターン2番は、
浅田真央ちゃんのフィギュアスケートでの使用曲としても、
印象に残っておられる方も多いですよね。
(こちらは辻井さんの演奏ではない動画ですが、真央ちゃんの華麗なノクターンの世界をどうぞ♪)
(これを見ると、やっぱり真央ちゃん戻ってきてほしいって思う・・・今日の辻井さん記事と話がそれたけど^^)
そのあとの演奏も、
どれも本当に素晴らしかったのですが、
前半でさらに感動したのが、
リストの「メフィスト・ワルツ」の演奏!!
すごいキレキレのワルツ♪♪♪
本当に、鳥肌の演奏です・・・☆☆☆
この曲、
デビューアルバムにも収録されているのですが、
今回の演奏で、
辻井さんがどれだけピアニストとして成長してこられたのかを実感・・・。
いつもいつも、
よりよい自分の音を追求し、
惜しみない努力を積み重ねておられる辻井さん。
音楽とまっすぐに向き合い、
ピアノを心から愛し、
演奏への敬意と喜びにあふれた真摯な姿勢が、
これだけの人の心を動かす演奏へとつながっているんだな・・・と感じました。
今回のコンサート曲ではないですが、辻井さんのノクターンを、ベルリンレコーディング映像とともにお聴きくださいませ♪
コンサート後半の、
ベートーヴェンプログラムでは、
その圧巻のピアノに会場も熱い拍手の嵐が巻き起こり・・・!
アンコールの中のひとつ、
映画「マエストロ!」のエンディングテーマでもある、
辻井さんの魂に触れるようなピュアで優しい自作曲には、
ほろりと涙される方もおられたりで、
会場中が感動に包まれるコンサートとなりました。。。☆
辻井さんの魂を映し出すような
美しい音色の余韻に浸りながら、
会場をあとにすると・・・
道端には、
春を告げる花々が咲いていました。
椿や、
柊南天もこの周辺ではよく見かけました。
都会の片隅にも、
ちいさな春の訪れが感じられることに、
喜びを感じながら・・・
白いアセビの可愛らしい花に、
けなげな命を思ったり。
まだ耳に残る辻井さんの透き通るような音色に、
幸せな気持ちに包まれながら見る
シンフォニーホールからの帰りのこの風景、好きなんです・・・☆
辻井さんの、
ピュアで清らかな心が紡ぎ出す音色の美しさはもちろんのこと、
そこに甘んずることなく、
常に努力を重ね、
真剣に音楽に取り組む真摯な姿勢に、
大いなる感動と刺激をもらったこのコンサート。
人に感動を与える仕事をする人は、
それだけのたゆまぬ努力とまっすぐな心があるのだと、改めて実感し、
私も見習わなければ・・・と心から思った、素晴らしいひとときでした・・・☆
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本日もご訪問ありがとうございました。
皆さま、素敵な日曜日をお迎えくださいね・・・♪
柊南天も近くで写すとシンビジュームの様で綺麗に見えますね。
今、噴火警戒のため立ち入り禁止となっている箱根の大涌谷には沢山の馬酔木が自生しています。
すずさんのお写真の様な綺麗な馬酔木が見られる筈なのですが、ちょっと残念ですね。
辻井さんのコンサート、素晴らしかったですよね。
ショパンやリスト、ベートベンという大作曲家の有名な曲ばかりで贅沢なプログラムでしたね^^
私も3月下旬の公演に行きました。
辻井さんが奏でる、ノクターン
すずさんが仰るように、春の夜にぴったりな魅惑的な演奏でしたね。
ロマンチックな曲から超絶技巧の難曲まで、感動しました。
ベートベンのピアノソナタの悲愴や熱情といった曲も
パワフルの演奏と情感たっぷりの優雅な調べと感情豊かな表現力でしたね。
コンサート会場は違っても
すずさんと同じ感動を共有できて嬉しいです。
こんばんは!
載せてくださったノクターンの第8番を聴きながら
このコメントを書かせていただいています。
本当に美しい音色ですね。
心が澄み渡ってゆくようです。
辻井さんの生演奏を聴いたら、きっと感動して
泣いてしまいそうです。
素敵な演奏会の模様を教えてくださり、
私までいい音楽に触れることができました。
ありがとうございました。
コメントをありがとうございます。
柊南天、
なぜか大阪のこの周辺には、
あちこちで見ることができました。
とてもいい香りがしますよね。
箱根にはアセビがたくさん自生しているのですね。
とても素晴らしい場所なのに、
気候のよいこの時期に立ち入りが制限されてしまって残念な気がしますが、
噴火警戒はとても気がかりですね。
御嶽山のようなことにならないことをただただ祈っているのですが・・・
自然の異変には、いろいろ心配が募りますね。
以前、辻井さんのコンサートに行かれるとおっしゃっておられたので、
どの公演をご予定されておられるのかなと思っていました。
あまりに素晴らしい演奏に、
すべての曲のレビューを本当は書きたい気分で、
とくにベートーベンの2曲についてはさらりとしか書けなかったことがじつはちょっと心残りだったのですが、
辻井さんの豊かな表現力が一度に堪能できたいいプログラムでしたね。
Noyuriさんのレビューもぜひ拝見してみたいです。
ご一緒にお気持ちを共有できて、
私も本当に感激しています♪
嬉しいコメントをありがとうございます☆
このノクターン8番も本当に美しいですよね。
聴いていただけてとても嬉しいです☆
そう、
実際に聴かれると、
本当に泣けるほど感動するんですよ・・・
私など、何度涙したことか・・・(笑)
こちらこそ、
雲母舟さんに共感いただけて、
本当に感激しています。
温かなお心をお寄せくださり、本当にありがとうございます☆
辻井伸行さんは、
ここ数年何度もコンサートに行っているので、
音色や表現力がどんどん進化していることを含め、
彼のピアニストとして本当にまっすぐであることなど、
音楽を通して知れば知るほど尊敬できる事が多く、見習いたいといつも思っているんです。
動画、なにか不具合が生じていたのですね。
私が確認したタイミングでは、正常に動いてたので、
またもしよかったらご覧くださいませ。
ご覧になろうと試みてくださったこと、とても嬉しいです。
ありがとうございます。